夜泣き
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乳幼児の夜泣きは、正式には「夜驚症」又は「夜啼症」と言いますが、一般には疳の虫とも言って
漢方では、肝気の変調によるイライラ、ヒステリーのような状態と考えられています。
最近は少なくなりましたがテレビCMで有名な「奇応丸」「宇津救命丸」は手軽ですが
これでなかなか改善ないときは、体質に合わせた漢方を考えて見ましょう。
肝気を安定させる五穀は小麦です。その小麦を使った漢方の甘麦大棗湯や、抑肝散、小建中湯などがあり
体質に合わせて選びます。 |
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甘麦大棗湯
小児で夜泣きが激しく、よく眠らない興奮しやすく、不安感が強い、神経質。
幼稚園児、もしくは小学校の低学年に多く、環境が変わることにより、急に夜泣きをしだしたり落ち着かない行動をとることがあります。
少し神経質で過敏な体質の子供に多くこのような場合、甘麦大棗湯がよく使われます。
この薬は甘草、大棗(ナツメ)、小麦、の3種類から構成されており、甘くて飲みやすいのが特徴です。
抑肝散加陳皮半夏
昼間もイライラして情緒不安定、便秘や下痢など、ストレスにより消化器系の不調を生じる。
精神的なストレスによりチックが発生したりする場合は抑肝散が適します。
よく高熱を出し、扁桃炎、中耳炎を繰り返す。やせ気味で顔色は浅黒い、年に5?6回発熱する
小建中湯
冷えると腹痛をよくおこし、暖めると治る。夜尿症がなかなか治らない、甘えん坊である。
虚弱児の代表的な漢方薬では、小建中湯があります。
甘い薬で飲みやすく、漢方的には消化器の弱い体質に幅広く使われています。特に夜尿症には多く使われます。
蝉退(せんたい・蝉殻)のお茶
ミーンミ?ンと激しく鳴く蝉の声は、まるで夜泣きのようですね。
この蝉殻を砕いて、お茶として飲ましてみましょう。味は、普通のお茶とあまり変わりなく、飲みにくいものでは
ありません。麦茶など他のお茶と混ぜてもいいでしょう。
母親もイライラしたり眠れない時は、夜、寝る前に子供さんと一緒に服用してみるとよいでしょう。
意外と親子して気持ちが穏やかになり、改善されることがあります。
また、夜泣きのツボをお母さんの温かな手でさすってあげたり、金粒を貼って温灸をしてあげるとよいでしょう。
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